『vesta』139号「ガストロノミーの変遷と未来」

『vesta』139号

「ガストロノミーの変遷と未来」

2025.07.11
特集アドバイザー 山内秀文(辻静雄料理教育研究所 研究顧問)

ガストロノミーは、「美味学」、「美食文化」と訳される。
ガストロノミーは、二〇世紀の終わりまではほぼフランスが占有し、そして世界を魅了していた美食文化だった。
しかし、現在ではガストロノミーはフランスから世界各地に広がり、スペイン、北欧、アメリカ、南米そして日本でも、次々に個性的な「新しい食」と食文化を生み出している。
フランスで始まったガストロノミーの歴史をたどりながら、どのように進化し、料理人がどのように取り組み、どのような新たな食文化が生まれているのか、様々な視点から見つめてみよう。
Ⅰ ガストロノミーの歴史・最前線
 1 近代ガストロノミーの始まりと進展/橋本 周子
 2 「美食の都」から「美食の国」へ-ガストロノミーの地方への展開/梶谷 彩子
 3 ガストロノミーの現代/八木 尚子
 4 美食を通して社会に変革をもたらすガストロノミーの世界的潮流/國府田 淳(お話を伺った方:浜田岳文)
 5 日本のガストロノミー考現/門上 武司
Ⅱ 美食を支える環境・食材・調理器具
 1 土が美食をもたらす/山田 健
 2 料理人と牛肉 その関わりと価値観の変化を見つめる/君島 佐和子
 3 魚市場は素材の宝庫-料理人が最後の砦/濱田 武士
 4 食で未来を耕す-花のデザートに込めたメッセージ/加藤 峰子
 5 技術とデザインが生み出す新たな味覚の可能性-調理器具の進化と科学の挑戦/川﨑 寛也
[誌上シンポジウム]フランスへの憧れを抱いて/谷昇・渡辺雄一郎・手島純也、モデレーター山内 秀文
特集まとめ ガストロノミーの変遷、そして現在地/山内 秀文

<連載>
☆「伝えたい残したい日本の味」(第1回)「佃煮」/向笠 千恵子
☆大食軒酩酊の食文化(第69回)「囲炉裏」/石毛 直道

☆文献紹介 野林 厚志=編、公益財団法人味の素食の文化センター=企画『食の文化フォーラム 現代“間食”考 -狭間からみる人類の食』/小坂 理子

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