Published Books 第2集「伝統食品の知恵と工夫を探る」シリーズ
第1巻 豆腐見聞録
日本人の重要な蛋白供給源となった食品
中国から仏僧によって伝えられた豆腐は、時代と共に庶民のくらしに根付いて、重要なタンパク質供給源となったすぐれた大豆食品です。それだけに、くらしと風土が生み出した加工法もバラエティ豊か。いつの時代にも人々の工夫をそそる食品です。各地に残る伝統的なとうふづくりをたずねた"日本のとうふ"総集編。
収録時間:30分/制作時期:1983年3月
第2巻 こんにゃく
古くて新しい食べもの
おでんや煮メ、みそ田楽など、庶民の味として親しまれているこんにゃくが、最近、ダイエット食品として、見直されています。広く庶民の味になる経緯には、コンニャクイモの栽培・加工・料理法など風土・生活に根ざした工夫のあとがうかがえます。歴史上の思いがけないエピソードもまじえてつづった、こんにゃくのいま・むかし。
収録時間:16分/制作時期:1985年3月
第3巻 昆布繁盛記
ミネラルと繊維いっぱいの健康食
8世紀の頃、すでに蝦夷から代々朝廷に献上されていたという昆布(「続日本記」)。私たち日本人はいろいろな工夫を加えて、昆布を食べてきました。昆布は、日本の風土に根ざした<日本の味>そのものであるとともに、微量栄養素や繊維の貴重な供給源でもあります。昆布のない暮らしなんて考えられないという"船場のお嬢さん"といっしょに、"昆布のある暮らし"をご紹介します。
収録時間23分/制作時期:1985年7月
第4巻 信州の寒天
昔からの食物繊維
「寒天」が繊維食品として話題になり、若者たちの間で蜜豆やところてんが見直されてきています。"ところてん"は、古くからの食べ物で、すでに奈良時代に「心太(ところてん)」を商う店があったという記録が「延期式」にあるほどです。カメラは、初夏、房総沿岸で海女さんが採った天草が、真冬の信州・茅野市の山あいで、天保年間以来の伝統の製法によって「寒天」になるまでを追います。
収録時間:21分/制作時期:1989年10月
第5巻 九十九里浜の煮干し
日本の伝統的な「だし」
黒潮にのって上ってきたイワシを、煮干しにして保存性を高めると共に、だしとして使ったのは、いつの頃からだろう。春まだ浅い九十九里の捲網漁船は、カタクチイワシを満載して拂暁に帰港します。イワシは直ちに加工場へ。待ち構えていた加工場では、立ちこめる湯気の中で煮上げては干し場へ・・・。昼までには、広い干し場は 「陽炎(カゲロウ)も銀色に立つ」といわれるように、一面のイワシ、イワシ、イワシ・・・。
収録時間:15分/制作時期:1984年8月