Washoku 「和食」文化の保護・継承活動の報告コーナー

全体総括

2014年03月03日(月)

講師:中澤 弥子

REPORT

中澤 弥子 氏長野県短期大学生活科学科教授

今日は文化財行政、そして食育学校給食について、たくさんの事例発表や意見をいただきました。いろいろな角度から、いろいろなご意見をいただいて、今後の「和食」の継承・保護活動のいろいろなことに役立てていく。その第一歩になったと思います。

私は子供が長野市の1万2,000食余りの大規模給食センターでお世話になって、本当にこれで子供たちの食育は大丈夫なのかなという状況を感じてきました。一方では、栄養士養成施設校に勤務しておりますので、卒業生たちが栄養教諭や学校栄養職員となって、地域で、また、自校式施設で頑張っている姿を見ています。日本の小学生の99%以上が学校給食を食べているということですから、子供たちみんなにすばらしい食を伝えていくことがとても大事だと思っています。

また、「和食」が無形文化遺産に登録されたことによって、私が住んでいる長野では、「和食」についての関心が高まっています。地域で一緒に郷土料理を勉強している農家のおばさんたちが、自分が褒められたことのようにとても喜び、「また教えてあげるね」と学生たちに関わってくれるようになっています。このきっかけをファーストステップとして、いろいろな方面で、いろいろな連携を通して、「和食」の継承や保護活動を進められることができればと思います。

時間の配分など、いろいろご面倒をかけたり、ご迷惑をおかけしたり不手際も多々あったかと思います。ぎりぎりになって、シナリオができたりもしましたので、本当に急なお願いをたくさん申し上げて、準備していただきまして、本当にこの研究集会メンバーの方々にはお世話になりました。本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくご支援いただければと存じます。

連携を通して進めるということの重要性をよく理解することができ、たくさんのヒントが得られた研究集会となったと思います。どうも、ご協力ありがとうございました。