『vesta』120号「日本の果物」

『vesta』120号

「日本の果物」

2020.10.12
特集アドバイザー 中澤弥子(長野県立大学健康発達学部教授)

カラフルな自然の色彩、ユニークな形、甘い香りや爽やかな香り、甘味や酸味、独特の食感など、果物は食卓に季節を伝え、寛ぎや元気を与え幸せな気分にしてくれる。
本特集では、日本の果物の実情を、「食べる場面」と「作る現場」の双方から捉えることを試みた。日本人と果物の関係や、海外と比べ日本の果物消費の現状はどうなのか、多様なニーズに応えるための研究開発や栽培の工夫など多くのご寄稿をいただいた。
近年、日本の果物は、その高い品質が海外で評価され、輸出が大きく伸びている。店頭に並ぶ果物の種類や品種は豊富で、個食化や簡便化などに対応した品種改良により、果物はおいしく、食べやすく変化している。しかし、日本の果物消費量は世界に比べて極めて少ない。
本特集が、自然の恵みであり、関係者の努力の賜物である日本の果物の魅力を再発見し、味わうきっかけになればと思う。
<特集>
編集部インタビュー: フルーツでみんなをハッピーに/江森宏之

Ⅰ 日本人は果物をどのように食べているか・食べてたきたか
 1.日本の果物消費の現状/中澤弥子
 [海外の果物事情①]毎日カジュアルに果物を楽しむオランダ/倉田直子
 [海外の果物事情②]ビーガン流行で新しい可能性が広がるブラジルのフルーツ
 /藤井香織
 2.日本人にとっての果物/塚谷裕一
 3.万葉びとの橘―菓子の長上/上野誠
 [トピックス]「くだもの学」から見たおいしい果物~カキ(柿)の話を中心に~
 /平 智
 [数字で見る日本人と果物]日本列島果物地図/編集部
 [数字で見る日本人と果物]日本人はどんなふうに果物を食べているか/編集部

Ⅱ 果物開発・生産最前線
 1.わが国の果樹生産/中村ゆり
 2.長野県の果樹新品種育成/笹脇彰徳

Ⅲ 果物販売最前線・・・果物の海外輸出の今日的展開/濱島敦博
 [トピックス]フランスにおける柚子の展開と今/伊藤文

Ⅳ 果物にまつわるサイエンス・・・果物の機能性とその利用/庄司俊彦

<連載>

☆コーヒーハウスの文化論(第1回)「「働く場」としてのコーヒー・ハウス」

 /大下義之

☆食情報の考現学(最終回)「食文化は豊かになっているか」/髙田公理

☆大食軒酩酊の食文化(第50回)「トンカツ談義」/石毛直道

☆文献紹介 石毛直道著 『大食軒酩酊の食文化』/江原絢子

ご注文はこちら

メルマガ会員限定vestaバックナンバー

無料で登録できるメルマガ会員向けに様々な情報を公開していきます。
このサイトでは、食文化誌『vesta』のバックナンバーの一部や映像の先行公開などをご覧いただけます。

※メルマガ会員サイトのログインID・パスワードは配信メールにてお知らせいたします。