
『vesta』63号
「食のコスチューム―食と衣の関係をさぐる」
2006.07.10
責任編集 北山 晴一 (立教大学教授)
食に関する衣服には、大きく2つの側面があるだろう。
ひとつは料理をする人やサービスする人たちの服装。
もう一つは食べる時の服装。
今回は「食と衣の交錯点」にスポットを当て、
それらを結びつけているものが何かを探る。
食のコスチューム―未開拓の領域へのアプローチ― 北山晴一
座談会 食と衣服の関係の変遷―食事の時に何を着てきたか 北山晴一・小泉和子・実川元子
茶の湯における服装 鈴木晧詞
パーティーでのおしゃれ ―あなたなら何を着ていく?― 國保 環
生きて共にある・・・船旅の食と装い 臺 純子
日本料理屋の女将の服装 ―築地・新喜楽の女将の着物― 佐々木和子
トーク(コック帽)の誕生 ―料理人の服装のはじまり― 北山晴一
「食」を支える人のユニフォーム 実川元子
マクドナルドのグローバル化戦略―制服が果たす役割 王 利彰
国賓晩餐会のドレスコード 西川 恵
女性給仕のコスチュームの系譜 「女給」からメイド喫茶まで 佐々木夏子
〔レギュラー〕
「シトコリ」と魚フライのある生活 インド・ゴアの食文化 松川恭子
カラー企画 世界の食の情景18・エジプト ナイルの賜物の食事 解説:大塚和夫/写真:大村次郷
エッセイ 沖縄、そしてオキナワの食事 津金昌一郎
海外「食」レポート⑤ 韓国「骨董品としてのチャン(醤)」 守屋亜記子
インド「牛乳」 ヤニック・小原
ポルトガル料理の魅力 荒尾美代
文献紹介 沼野充義・沼野恭子著『世界の食文化⑲ロシア』 前田和泉