
『vesta』62号
「お弁当―小さくて大きな玉手箱」
2006.04.10
責任編集 責任編集 奥村 彪生 (伝承料理研究家)
主食がご飯であれ、パンであれ、携帯食としてのお弁当は、世界各地に見られる。だが、世界広しといえどもお弁当文化が花開いたのは日本ぐらいであろう。
お弁当の何が、かくも私たちの心を捉えるのだろうか。さあ一緒にこの不思議な「玉手箱」のふたを開けてみよう。
便当から弁当へ-由来と系譜- 奥村彪生
弁当箱のバリエーション-木からプラスチックまで- 近藤雅樹
「ネオ屋台」のお弁当で、ほんわかランチタイム 熊谷真菜
しのぎを削るコンビニ弁当 西村昌三
弁当はこうすれば売れる 奥村彪生
行楽弁当-購買のカギを握る女性たち- 後藤晴彦
手作り弁当を支える冷凍食品 『vesta』編集部
私のお弁当史 田沼敦子
弁当の思い出
昭和10年代のお弁当 川端晶子
終戦の頃の弁当―二題 豊川裕之
母の味は三色弁当 鈴木順子
世界に広げたい日本のお弁当文化 小林・クリスティーナ
遠足のお弁当 村瀬敬子
自然な弁当 田中裕二
文化としての弁当 松永澄夫
〔レギュラー〕
子どもとしてのブタ―中国南部における食物のシンボリズム― 芹澤知広
カラー企画 世界の食の情景17・スペイン「伝統のいきづく地方都市、変化の著しい大都市」 解説:立石博高/写真:大村次郷
エッセイ 日本酒で今宵も心地よく 土屋隆英
海外「食」レポート④ 韓国 「春を告げる山菜」 守屋亜記子
インド 「ご飯」 ヤニック・小原
連載 和食のマナー④(最終回)飲酒の作法、礼講と無礼講 神崎宣武
文献紹介 原田 信男著『和食と日本文化―日本料理の社会史』 石毛直道