『vesta』104号「日本と世界の学校給食 」

『vesta』104号

「日本と世界の学校給食 」

2016.10.10
特集アドバイザー 中澤 弥子(長野県短期大学生活科学科・教授)

文部科学省調査によると、2014年度の国公立私立学校の完全給食実施率(学校数)は小学校98.4%、中学校81.4%で、日本の大部分の児童・生徒が食べている学校給食。とかく学校給食というと、その献立(料理内容)が議論となるが、2005年の食育基本法の制定、2013年にはユネスコ無形文化遺産への和食文化の登録が決定し、学校給食においても伝統的食文化の継承が求められている。そのためには、食環境充実の視点が重要であろう。学校給食を通して、感謝の心や自然を尊重する心をはぐくむためには、何が必要か。海外でも、学校給食は重要視され、地域によっては命を繋ぐかけがえのない食であり、栄養教育や健康教育が実践されている。

成長期の子どもの貴重な1食を担う学校給食の現状を捉えるとともに、世界の状況も参照しながら、今後の学校給食のあり方を考えたい。
巻頭:学校給食に無限の可能性をみる/中澤弥子
   のぞいてみました ヨーロッパ各国の学校給食/編集部 
    
Ⅰ 世界の学校給食
 1 スロバキアの学校給食事情/中澤 弥子
 2 イギリスの学校給食事情/中澤弥子
 3 イタリアの学校給食が教えてくれたこと/齋藤 由佳子
 4 フランスの学校給食事情/伊藤文
 5 韓国伝統食の体験の場としての学校給食/朴卿希
 
Ⅱ 日本の学校給食
1 調査によって明らかになった給食事情 
 1)「和食」の視点から見た全国学校給食の現状/江原絢子
 2)地場産物の利用
   ①函館市の学校給食における持続可能な地場産業の活用/宇都宮由佳
   ②地場野菜利用のシステムづくり-神奈川県伊勢原市の取組み/伊藤美穂
 3)米飯給食の普及
   ①米飯給食週五日で子どもの健康と嗜好を育てる/秋永優子
   ②鳥取市の米飯給食普及に関する取り組み/糦須海圭子
 4)食器・食具・食空間への配慮
   ①漆器を活用した給食・食育からおいしさを響かせる-福井県鯖江市の取組み/宮澤美智子
   ②伝統工芸品・木曽漆器の給食食器/土川修
2 広がる民間の取組み
 1)和食給食応援団 東日本代表笠原将弘氏へのインタビュー/編集部
 2)だしで味わう和食の日、その教育的な意義/伏木亨
 
<連載>
文明開化の食 『西洋料理通』と河鍋暁斎の記録から(第2回)/森枝 卓士
アメリカの食とは一体なんなのか(最終回)/東 理夫
「「食」の向こうに広がる世界」
<コラム>もう一つのクックブック
食からみるインド史-中世から現代まで(第3回)/井坂 理穂、山根聡
 「イギリス植民地支配と食をめぐる変化」
再発見!日本の食-日本のくらしと食のしかけ(第7回)/文・二村 悟 写真・小野 吉彦
「青森県五所川原市俵元地区に見る津軽地方の伝統食・干し餅の干し方と近代化」
大食軒酩酊の食文化(第33回)「キツネとタヌキ」/石毛 直道
旅の記録と食(第14回)「巡見使と歩いた奥州」/山本 志乃
文献紹介 奥村彪生 著『日本料理とは何か 和食文化の源流と展開』/的場 輝佳

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