『vesta』88号「世界の魚食文化」

『vesta』88号

「世界の魚食文化」

2012.10.10
責任編集 秋道 智彌(総合地球環境学研究所)

日本人は世界でも屈指の魚食文化をもつ。消費される種類数や調理・加工のバラエティーは相当なもので、うま味成分を引き出す知恵は群を抜いている。その一方、魚の輸入量も飛び抜けて多い。本特集では、日本の魚食文化が今後どうなるのかについて、世界の中で考えてみたいというねらいがあった。淡水魚については別の機会に譲ることとし、現地通による最新情報をご提供いただけた。魚食のグルメ情報だけにとどまらず、温暖化、海洋の酸性化、生物多様性の減少など、地球規模の現象を見据えながら特集を味わっていただけたらとおもう。 (巻頭言より)

 

 

写真にみる世界の魚料理
1 海外編
2 日本編
統計からみる魚食の実態
日本の魚食事情  二平 章
世界の魚食事情
1 ローカル魚食文化のグローバル化(韓国)  李善愛
2 変わりゆくタイの魚食事情(タイ)  山尾政博
3 ソロモン諸島のサンゴ礁における魚食(ソロモン諸島)  秋道智彌
4 トルコの魚食事情  Aysun UYAR
5 肉にも魚にも貪欲なスペインの食(スペイン)  渡辺万里
6 今も昔もノルウェーの食を支える魚(ノルウェー)  御供理恵
7 安全・安心そして環境 -アメリカの魚食をめぐるトピック(アメリカ)  松本紘宇
8 南米ペルーにおける文化財としての魚食(ペルー)  関 雄二
近年の魚食をめぐるトピック
1 多様性とユニークさが特徴の水産加工品  藤井健夫
2 高級魚の行方 -ハタとメガネモチノウオ、サンゴ礁から中華世界へ  田和正孝
魚食の・過去・現在・未来  秋道智彌

<連載>
大食軒酩酊の食文化(第17回)「小鳥との共食」  石毛直道
生業社会の食文化(第4回)「飲むパンダナス」  梅崎昌裕
食文化の現場から(第2回)「燻される魚」  大村次郷
「食べる人たち」(第20回)「釣りを愛する食いしん坊」 ゲスト・大岡 玲/聞き手・宇田川 悟
正倉院文書にみる小麦とその利用(下)  小西猛朗
医食同源の道草(第3回)「シソやネギを「薬味」とよぶのはなぜ?」  真柳 誠

文献紹介 佐藤洋一郎著『食と農の未来-ユーラシア一万年の旅』  小山修三
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