Symposium 公開シンポジウム

食の文化シンポジウム2022
錦絵「大日本物産図会」にみる日本の食べものづくり―江戸~現代の食文化を考える

2022年11月11日(金) 13:30 ~ 16:00 (13:00開場)

テ ー マ 錦絵「大日本物産図会」にみる日本の食べものづくり―江戸~現代の食文化を考える
募集人数 先着100名
締め切り 定員になり次第
参加費用 無料
会  場 味の素高輪研修センター
主  催 公益財団法人 味の素食の文化センター、大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
後  援 一般社団法人 和食文化国民会議

【趣旨説明】

 日本の風土に育まれ、知恵と工夫で積み上げてきた日本の食べものづくり。その現場をわたしたちはあまり知らないのではないでしょうか。

江戸から明治の世相を反映する「大日本物産図会」を題材に、日本の食べものづくりの文化や各地の食材、特に昆布・日本酒を取り上げ、日本の豊かな食の魅力を再発見してみませんか。料理だけでなくその食材がつくられる場を知ることで日本の食文化への新たな気づきがあり、理解が深まるでしょう。

世界中から日本食に熱い視線が注がれる今、日本人のアイデンティティと結びつく食べものづくりを通じて食文化の世界をさらに拡げていきましょう。

●錦絵「大日本物産図会」とは? 「錦絵」とは江戸時代後期に生まれた多色摺りの浮世絵版画で、明治後期にいたるまで江戸・東京の名産品として長く親しまれました。 「大日本物産図会」は、明治10(1877)年の第1回内国勧業博覧会に合わせて制作された錦絵の揃物です。三代歌川広重(1842-94)の作で、日本橋通一丁目の大倉孫兵衛が版元です。日本各地の名産物の生産にたずさわる人々の働く姿を描き出しており、全118図が知られています。

【プログラム】

◆主催者挨拶(10分)

◆講演1(25分)大久保純一(国立歴史民俗博物館)

 タイトル:「三代広重『大日本物産図会』からみる江戸・明治の食文化」

 内  容:大日本物産図会の解説(図会のつくられた歴史的な背景等の紹介、日本各地の豊かな食材生産(かつおぶし・昆布・日本酒の図会)の様子

◆講演2(25分)青木隆浩(国立歴史民俗博物館)

 タイトル:「近代の日本酒づくりー『大日本物産図会』を参照しながらー」

 内  容: 近代の酒造りの方法、「日本山海図会」に描かれているもの、とくに工程、酒造道具、労働について、そして予想される酒質などを紹介する。

◆講演3(25分)奥井隆(奥井海生堂社長)

 タイトル:日本の食文化と昆布 -その歴史と未来―

◆休憩(15分)

◆トークセッション◆(50分)

     松田睦彦 (国立歴史民俗博物館)

     大久保純一(国立歴史民俗博物館)

     大原千鶴 (料理研究家)

     奥井隆  (奥井海生堂)





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