錦絵から日本の食文化を学ぶ
『大日本物産図会』にみる「食」「時代」「人々」
第1回 「日本の食文化」
開催期間 | 2024年08月01日(木)~ 2024年09月25日(水) |
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開館時間 | 午前10時~午後5時 |
休館日 | 日曜日・祝日、臨時休館日 |
料金 | 無料 |
この度、味の素食の文化センターが『大日本物産図会』全118図を揃いで収蔵したことを記念し、3ヶ年連続で「『大日本物産図会』にみる「食」「時代」「人々」」展を開催いたします。(本展監修:曽田めぐみ)
錦絵『大日本物産図会』とは
「錦絵」とは、江戸時代中期に発展した多色摺りの浮世絵版画で、明治時代後期にいたるまで江戸・東京の名産品として長く親しまれました。
『大日本物産図会』は、明治10 年(1877)の第1 回内国勧業博覧会に併せて制作された錦絵の揃物です。三代歌川広重(1842-94)が絵筆を揮い、錦栄堂萬屋の大倉孫兵衛から出版されました。日本各地の名産物の生産にたずさわる人々の働く姿を描き出しており、海外に向けて日本を紹介するためにも活用されました。全118図が知られています。
第1回テーマ
第1回目「『大日本物産図会』にみる「食」「時代」「人々」」展の記念すべきテーマは、「日本の食文化」です。本作には、京都(山城国)の宇治茶や山梨(甲斐国)の葡萄、そして長野(信濃国)の蕎麦といった、今なお同地で名物とされている品々が描かれています。本展示では「大日本物産図会」全118図から17図を厳選し、「ともに つくる」、「ともに とらえる」、「ともに わけあう」、そして「ともに たのしむ」という4章構成から作品を紹介することで、各地の名産品のみならず物産を巡る人々の多様な営みに着目いたします。
本展のみどころ
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展示室のエントランスは、「大日本物産図会」が出品された明治10年第1回内国勧業博覧会の美術館をイメージし、この度、特別にあつらえたものです。
ぜひ、内国勧業博覧会に訪れた気持ちで、本展をお楽しみください。 -
「大日本物産図会」の世界に没入していただけるよう、大型グラフィックで展示室をラッピングしました。
グラフィックで絵の細部をご覧いただきつつ、本展に展示されている錦絵そのものの繊細な摺りと線刻をご堪能ください。 -
「大日本物産図会」をよりお楽しみいただけるよう、めくり式解説や映像解説、更には床面にアニメーションを投影するなど、各所に仕掛けがございます。
また、ご来館いただいた皆様に、より詳しい展示の解説小冊子を無料でお配りしております。
主な展示資料
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第1章
ともに つくる
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第2章
ともに とらえる
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第3章
ともに わけあう
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第4章
ともに たのしむ
次回企画展
『大日本物産図会』にみる「食」「時代」「人々」展
第2回 「海の恵み 山の恵み」
三重(伊勢国)の鮑に静岡(伊豆国)の椿油、そして丹波国の燧石など、日本は海と山が生み出す豊かな恵みによって、多様な物産を数多く流通させることができました。次回の企画展では「海の恵み 山の恵み」と題し、「大日本物産図会」の中から海や山で生き生きと力強く働く人々にも着目することで、活気ある明治日本の姿に迫ります。
会期 | 2025年 8月(予定) |
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会場 | 味の素食の文化センター 食文化展示室 |