Symposium 公開シンポジウム

食の文化シンポジウム2010
食とこころ・からだ-医食同源に学ぶ-

2010年11月06日(土) 13:00 ~ 16:40

テ ー マ 食とこころ・からだ-医食同源に学ぶ-
募集人数 250人
締め切り 締め切りました
会  場 味の素グループ高輪研修センター 大会議室
主  催 財団法人 味の素食の文化センター
後  援 味の素株式会社

テーマ 「食とこころ・からだー医食同源に学ぶー」
人類が長年求め続けてきた健康とは、食事とこころの両面が重要であることと再認識しつつ、「医食同源」の思想と根拠にふれ、食文化の視点から"食"と"こころ・からだ"を探ります。
第一部
基調講演 津金昌一郎氏(独)国立がん研究センター がん予防・検診研究センター予防研究部長
第二部
パネルディスカッション
コーデイネーター:北山晴一氏(大阪樟蔭女子大学教授)
パネリスト:謝敏琪氏(㈱星福薬膳企画代表取締役社長)
      鈴木眞理氏(政策研究大学院大学教授)
      真柳 誠氏(茨城大学教授)

REPORT

食の文化シンポジウム2010
「食とこころ・からだ-医食同源に学ぶ-」を開催


11月6日(土)、(財)味の素食の文化センターは、高輪研修センターにて公開シンポジウム「食とこころ・からだ-医食同源に学ぶ-」を開催しました。 
 
当日は、事前にお申し込みをいただいた250名を超える一般の方々が参加されました。 シンポジウムでは、国立がん研究センター 津金昌一郎氏よる基調講演「日本人の食と健康」と、日中医学史、心身医学、薬膳料理の専門家によるパネルディスカッションが行われ、「医食同源」の思想と根拠にふれながら食文化の視点を交えて「食」と「こころ・からだ」について活発な議論がなされました。 
本シンポジウムを通じ、「食」の大切さ、「おいしく食べて健康づくり」というメッセージが伝わり、ご参加の皆さまが改めて日常の食を考える機会になったのではと思います。 
 
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開会の挨拶をされる(財)味の素食の文化センター理事長 山口範雄氏
 
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基調講演:国立がん研究センター がん予防・検診研究センター
予防研究部長 津金昌一郎氏(向かって右)
日本人の食と健康、特に人々の関心の高いがんや生活習慣病との関連について、長年の研究結果から得たデータを基に時代的変化、地域差、移住による変化の観点からお話いただきました。
 
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パネルディスカッション・コーディネーター 北山晴一氏(向かって左) 
大阪樟蔭女子大学教授、ご専門は社会学、フランス社会史
 
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パネルディスカッション・パネリスト 真柳誠氏 
茨城大学教授、ご専門は日中医学史 
中国に古くから伝わる「薬食同源」の思想、それを元に日本で造られた「医食同源」の考え方と背景等についてお話いただきました。
 
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パネルディスカッション・パネリスト 謝敏琪氏 
(株)星福(シンフウ)薬膳企画 代表取締役社長 
薬膳の思想と実践について、温性・涼性の食材の説明、季節や体調に応じたお薦めの食材やメニュー等、レストランでの経験も踏まえユニークな解説をたくさんいただきました。
 
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パネルディスカッション・パネリスト 鈴木眞理氏 
政策研究大学院大学教授・東京女子医科大学内科医、ご専門は内分泌学、心身医学 
過食症や拒食症といった現代のストレス社会が抱える心身症の発症とその対応について、臨床医の視点から実例を交えてお話いただきました。
 
(財)味の素食の文化センターでは、食文化を学際的に考える会員制の研究討論会「食の文化フォーラム」を主催し、毎年テーマを決めて年3回開催しています。公開シンポジウムはその成果を一般の方々にわかりやすくお伝えすることを目的に毎年秋に開催されます。  
 
(財)味の素食の文化センターでは、今後も公開シンポジウムをはじめ、公開講座、食の文化ライブラリー等の食文化活動を通じ、一般の方々への食文化の普及・啓発に努めていきます。