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December, 2016
今月のコラム
わたしたちが、見たり、聞いたり、食べたことを紹介します。

昭和初期の子ども向けクリスマス料理の再現
『料理の友』昭和4年12月号「クリスマスに賑やかな子供の晩餐会」の中から3品(フルーツサラダ、クリーヤスープ、メンチエッグ)を再現してみました。簡単で楽しく作れます。それにしても昭和初期はハイカラだったのですね。
今月のおすすめ本
新旧図書の中からスタッフが「これぞ!」というオススメを毎回ご紹介します。
<新刊図書から>ミシェル・フィリポフ(著)『脂肪の歴史』原書房 2016年10月刊行 脂がのったサンマや寒ブリ、サシが綺麗に入った大トロや霜降りの牛肉、そしてバターをしっかり練り込んだクロワッサン、クリームたっぷりのケーキ・・など。想像するだけで唾液が口の中に・・。でも、その本能のままに食べていると・・・?という”脂肪”。私たちの食生活には不可欠で多彩な顔を持つもの。そうした脂肪についての食生活や社会の歴史の中での位置づけや扱われ方、さらには今日的な論争などの話題にも論及。これから食べものがますますお美味しくなる季節です。この本も是非ご一読を。 |
<新刊図書から>黒川光博、齋藤峰明(著)『老舗の流儀 虎屋とエルメス』 新潮社 2016年10月刊行 エルメスで本社副社長まで務めた日本人がライバル企業として虎屋の名を挙げたことに端を発して実現した2人の対談。国も業種も異なる両社ではありますが、「ものづくり」の大本である価値観は驚くほど共通しており、エルメス・ミュージアムと虎屋文庫から各々の工房まで舞台を変えながら息の合った対話が繰り広げられます。巷にブランド・マーケティングに関する書籍は多いものの、言葉の端々から、数百年の歴史に裏付けられたブランドの重みがひしひしと感じられます。 |
<古い洋書>Chinese-Japanese Cookbook(Bosse, Sara and Watanna, Onoto/Chicago IL: Rand McNanny 1914, Hardbound) アメリカで1914年(大正3年)に刊行された中華料理と日本料理のレシピ本。日本料理としては、アメリカではじめて刊行された本だそうです。日本料理はスープから始まり、筆頭は鶏肉の入った「Satsuma Soup」。オムレツは「卵焼き」のこと。スイーツでは羊羹、栗きんとんなどが紹介されています。どんな料理が紹介されているか、興味のある方はぜひ実物をご覧下さい。 |
ちまたの食のイベント・情報
目に付いたものをスタッフの独断と偏見でピックアップしています。
<映画>
0円キッチン(2017/1/21公開)
人生フルーツ(2017/1/2公開)
<展示>
昭和のくらし博物館「パンと昭和」(2016/4/1~2017/3)
栃木県立博物館 テーマ展「キノコの不思議」(2016/10/1~1/22)
大森 海苔のふるさと館 企画展「写真で語る海苔づくりの一年」(2016/11/22~4/16)
アーツ前橋 フードスケープ「私たちは食べものでできている」(2016/10/21~1/17)
中村屋創業115周年記念新宿中村屋 食と芸術のものがたり(2016/12/17~2/19)
<面白サイト>
一般社団法人和食文化国民会議
変わる食 変わる家族
立命館大学食総合研究センター