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August, 2016
今月のコラム
わたしたちが、見たり、聞いたり、食べたことを紹介します。

中国河南省・開封市の「キビ餅」
スタッフが夏休みに現地で食べたキビ餅(稷子糕)。甘さ控えめ、紅棗(ナツメ)の甘酸っぱさがアクセントになっていました。北宋の首都だった開封の屋台や小吃については『東京夢華録(とうけいむかろく)』にも記されています。このエリアの食文化については中国語図書コーナーの『河南特色飲食文化(上下)』もご参照下さい。
今月のおすすめ本
新旧図書の中からスタッフが「これぞ!」というオススメを毎回ご紹介します。
<新刊図書から>『箸はすごい』エドワード・ワン(著)、仙名紀(訳)柏書房 2016年6月刊行 食事の際だけでなく,日本人の生活文化とは切っても切れない関係にある「箸」、その7000年にもわたる歴史を辿りながら、豊富なカラー図版も駆使して、中国人の歴史学者が新たな視点から考察する「箸」を主軸とした食文化誌。お食い初めからお骨あげまで「人生は箸とともに始まり、箸とともに終わる」とされている日本についても、祝箸として使われる両口箸にうかがわれる様な神人共食の思想や、直箸や移り箸などの様々な禁忌の背景となる合食・共食の考え方などが触れられており、興味深いです。 |
<新刊図書から>『水の歴史』イアン・ミラー(著)、甲斐理恵子(訳)原書房 2016年6月刊行 茹だるような暑さ!そんな時に、よく冷えた"水"は、身も心も癒してくれます。"水"は、ヒトが生きる上ではなくてはならないものです。料理や健康、日常生活、経済活動などと深く関わり、また、深刻な政治課題や争いの火種にもなります。この本は、その『水の歴史』を鳥瞰的に紹介した本です。私たちは「水と空気はタダ!」と思ってきましたが、21世紀は「水の時代」との声もあります。水との今後の関わり方を考える機会にしてはいかがでしょう。 |
<味噌に関する図書>おなじみの調味料、みそについて、民俗・歴史・料理などから3冊をご紹介します。 |
ちまたの食のイベント・情報
目に付いたものをスタッフの独断と偏見でピックアップしています。
<展示>
新潟県立歴史博物館「お菓子と新潟」(7/15~9/4)
昭和のくらし博物館「パンと昭和」(2016/4/1~2017/3)
<講演会・シンポジウム・その他>
慶應義塾大学東アジア研究所、慶應義塾大学文学部東洋史学専攻、慶應義塾大学人類学研究会:国際シンポジウム「東アジアの食文化交流」・公開ワークショップ「中国料理と近現代日本」(10/2)
<面白サイト>
一般社団法人和食文化国民会議
変わる食 変わる家族
立命館大学食総合研究センター