Symposium 映像公開講座

映像公開講座とは、いつでも・どこでも・どなたでもご利用いただける映像です。講座形式として作成していますので、食文化史、歴史など、高校や大学の授業等の教材としてご利用いただけます。

「料理書」に学ぶその歴史と魅力

江戸時代に木版印刷の形で誕生した料理書。時代の変遷とともに料理書はどのように変わってきたのでしょうか。料理書の魅力と、そこから読み取れるメッセージを映像公開講座の形でご紹介します。

この動画は音声が流れます。

チャプターリスト

章ごとに映像公開講座をお楽しみいただけます。

  • 01 プロローグ
  • 02 第1章
    『料理の物語』の誕生ー秘伝から出版へ
  • 03 第2章
    料理書にも遊びゴコロ
  • 04 第3章
    爛熟する江戸の料理文化と料理書
  • 05 第4章
    江戸の食に関する社会背景と本の種類
  • 06 第5章
    明治時代の西洋料理の浸透
  • 07 第6章
    「家庭向け」料理書の登場
  • 08 エピローグ

監修者について

監修

江原 絢子(えはら あやこ)
食文化研究者、東京家政学院大学名誉教授

研究課題

江戸時代および近代の料理書に関する研究
江戸時代および近代の実生活における食生活研究
食教育の歴史的研究
日本における料理形式の研究

著作

『高等女学校における食物教育の形成と展開』
(雄山閣出版、1998)
『近代料理書の世界』
(ドメス出版、2008)
『おいしい江戸ごはん』
(コモンズ、2011)
『家庭料理の近代』
(吉川弘文館・歴史文化ライブラリー、2012)

視聴いただいた教員の声

教員の皆様に視聴していただき、どんな授業に活用できそうか、実際にどんな授業で使用してみたか、感想をお寄せいただきました。

長野県立大学 健康発達学部
視聴してみて、大学の管理栄養士養成課程で食について学んでいる学生に「食文化論」の授業で、あるいは大学院の「食文化特論」の課題に使用して、学生の理解や興味を深めることに使用したいと思います。上記授業では、これまでも料理物語をはじめ、映像資料にでてくる多くの料理本や各種資料、内容について、パワーポイントで紹介していましたが、この映像資料によって、美しく、印象的に、また、コンパクトに大変わかりやすく説明されているので、大変役に立つと思います。
東京家政学院大学 現代生活学部
3年生の「食文化演習」で、本学「大江文庫」にある料理書の紹介や料理の再現などと組み合わせる形で映像を使用させていただきました。学生の感想には「流派や地域を超えて色々な人に知れ渡っていたのがとても印象に残った」「現代の本にはない料理の楽しさや料理の心構えが書いてあることがわかった。このことを現代の料理書でも伝えていけたら、もっと多くの人に料理が楽しいと思って貰えると感じた」(抜粋)などの意見があり、多くの学びがあったことが感じられます。
東洋大学 食環境科学部
貴重な蔵書や浮世絵、写真などが豊富に紹介されていて、わくわくすると同時に多くのことを学ばせていただきました。料理書を通してみる食事様式や人々の料理への関心の変容を捉えることに加えて、このような調査・追究も食文化研究には含まれているということを学生に伝えたいと考えています。
実際に「日本の食文化」の講義の最終回に学生に視聴してもらいました。動画からは、それぞれに響くことや驚くことを得ていて、学生にとってよい刺激になったと感じており、授業の総括としても大変有意義な内容となりました。
成立学園中学高等学校 家庭科
視聴してみて、とても分かりやすい解説でした。高校生にとっては、章ごとの方が見やすいように感じます(授業の冒頭、導入としても良い)。特に探究活動の授業の導入に気づきを得られる教材としてよいものでした。
公立高校の家政科や、フードデザインを選択している学校での授業や調理師専門学校などでも活用できると思います。
梅花女子大学 食文化学部・文化表現学部
食文化を学ぶ学生たちの講義(「日本文化と食」「日本の文化4」「日本食と世界」など)で使用させていただきました。多彩な図版の紹介もさりながら、ポイントを押さえた章立てがわかりやすく、どの講義においても大変評判のよい作品です。またナレーターや江原絢子先生の優しい語り口に、「親しみやすさ」が感じられる点も魅力です。普段の講義において、古料理書は貴重史料という性格上、なかなか原書を見せることができません。そのため近世・近代の彩り豊かな古料理書に出会える本作品は、食文化史研究の名作映像としても注目に値すると思います。
明治大学 国際日本学部
文化庁との連携プロジェクトの一環として「和食は、WASHOKUとなりえるのか:日本食文化の世界発信をめぐる学際的日本研究とその実践」をテーマに、食の文化ライブラリーでの資料探し、映像を視聴させていただきました。学生の感想には「和食の歴史をより深く知ることができました。私は和食がどのように一般の人に広まったのかという点にはフォーカスしたことがなかったので、料理物語や料理本を経て今の家庭料理を創ってきたのだなと学べました」など、和食の現在・未来を考える上でも良い教材だと思いました。

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