Research 研究助成

当財団では、食の文化に関する学術研究を推進することを目的として、2016年度から研究助成を開始しました。この助成は、食の文化研究分野において、新たな知見の発掘・確立や新領域の開拓など、食文化研究の発展をリードしようとする意欲ある若手研究者の研究活動を対象とします。

新着情報

2024年1月15日 「2023年度 食の文化研究助成」選考結果を発表しました。

研究助成の募集

毎年6月上旬に応募要領公開、応募期間【7月1日~8月31日】にて募集いたしております。

これまでの研究助成

助成実績の詳細をご確認いただけます。

2023年度
研究課題
研究者(申請時の所属・肩書)
共同
研究者
助成金
(千円)
研究期間
(年)
研究報告書
ウシ・牛肉の現代消費文化に関する研究:中部アフリカ・カメルーンの牧畜イスラーム社会を事例に
新川 まや(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 一貫制博士課程)
1000 2
アフリカ熱帯林の保全政策が地域住民の食文化に及ぼす影響に関する人類学研究
大石 高典(東京外国語大学 大学院総合国際学研究院 准教授)
1000 2
ラオスにおける女性たちのライフステージごとの食事制限
荻野 なつれ(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 一貫制博士課程)
950 1
障害等の子どもの食の発達困難に対応する支援システムと人材育成に関する開発的研究
田部 絢子(金沢大学 人間社会研究域 学校教育系 准教授)
997 2
歴史と肉:スペイン内陸部の食肉文化の変遷に関する文化人類学的研究
土谷 輪(京都大学大学院人間・環境学研究科 博士後期課程)
1000 1
沖縄におけるキャッサバ利用の総合的研究
中尾 仁美(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 一貫制博士課程)
1000 2
なぜ焼酎が儀礼に用いられるようになったのか:鹿児島県における酒類の文化的意味をめぐる人類学的研究
新里 勇生(神戸大学大学院国際文化学研究科 博士課程後期課程、博士学生フェロー)
1000 2
食材としての酒―近世・近代期の酒に食材を浸して造る「料理酒」・「酒浸し」・「酒浸て」を中心に―
畑 有紀(新潟大学 日本酒学センター 特任助教)
1名 1000 1
泡盛はいかに受容されていったのか-泡盛壺の流通・展開を通して-
吉田 健太(那覇市市民文化部文化財課 主任学芸員)
950 2
食卓を通じた市民共生:フランスにおけるケバブ普及にみる移民統合
和田 萌(東北大学 大学院国際文化研究科 助教)
1000 1
2022年度
研究課題
研究者(申請時の所属・肩書)
共同
研究者
助成金
(千円)
研究期間
(年)
研究報告書
土器使用痕記録手法の先導的開発と日本古代米食調理法の復元
中久保 辰夫(京都橘大学文学部歴史遺産学科・准教授)
959 1
江戸時代における移入食文化の国内での拡がりと定着―江戸時代文芸の分析を通して―
大関 綾(大谷大学・助教)
1000 1
昆虫食文化圏における昆虫に対する食認知および摂食動機の解明
佐藤 優(社会医療法人雪の聖母会聖マリア研究センター 医療プラクティス研究ユニット・研究員)
1名 1000 1
コロナ禍のネパールにおける「市民の台所」のエスノグラフィ:大規模路上市と〈日常〉的な食文化に関する人類学研究
北嶋 泰周(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・一貫性博士課程)
1000 1
「冷麺」に関する文化人類学的研究:日本と朝鮮半島に跨る人びとの移動と記憶に着目して
竹田 響(京都大学大学院人間・環境学研究科・博士後期課程)
1000 2
江戸時代の食料消費の動向を探る-「通」を用いた地域比較を通して-
三浦 加帆(立命館大学大学院食マネジメント研究科・博士前期課程)
856 1
世界農業遺産が小規模生産者の食糧生産・消費活動に与える影響に関する人類学的研究
北野 真帆(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・一貫制博士課程)
1000 2
古代の煮堅魚、堅魚、堅魚煎汁の再現と現代食品科学からみた評価
山﨑 資之(静岡県水産・海洋技術研究所・上席研究員)
2名 1000 1
食をめぐる交渉:学校給食、お弁当とロヒンギャ難民の母親
小宮 理奈(東京都立大学・博士後期課程)
962 1
先史コスタリカの食物加工と象徴性―製粉具のデジタル画像分析と実験痕跡研究―
久保山 和佳(東北大学東北アジア研究センター・学術研究員)
1100 1
2021年度
研究課題
研究者(申請時の所属・肩書)
共同
研究者
助成金
(千円)
研究期間
(年)
研究報告書
考古資料に含まれる残存有機質情報の抽出による古食性と生活の復元
押鐘 浩之(帝京大学医療技術学部臨床検査学科)
3名 1000 1 202101
日本における烏龍茶生産にみる日本と台湾の交流
樺島 彩波(奈良女子大学人間文化総合科学研究科人文社会学専攻)
880 1 202102
島嶼域における食文化の変容を歯の咬耗、歯石、骨コラーゲンで探る
澤浦 亮平(沖縄県立博物館・美術館)
2名 1000 2
アフリカの発酵文化:根栽作物エンセーテの発酵澱粉を主食とするエチオピア南西部を事例に
下山 花(京都大学 アジア・アフリカ地域研究研究科)
1000 2
インドネシア女性のライフステージにおける健康的食文化研究:薬草飲料ジャムウの事例
杉野 好美(京都大学 アジア・アフリカ地域研究研究科)
1000 2
日本や東南アジア諸国のモチ食文化や雑穀類の遺伝的多様性の把握~琉球弧のアワはどこから伝播したのか~
玉木 陸斗(東京農業大学大学院 農学研究科農学専攻)
1000 1 202106
「食べるお茶」のエスノグラフィ:四国における番茶の生産・流通・消費に関する広域調査と保全
内藤 直樹(徳島大学大学院 社会産業理工学研究部)
1名 1000 2
食肉代替食品の社会的受容性の検討:社会的実践理論からのアプローチ
藤原 なつみ(九州大学 基幹教育院)
960 1 202108
戦国期毛利氏の饗応食再現を通した中世の食の考察とその継承のための教育資料の作成
渡壁 奈央(県立広島大学大学院 総合学術研究科)
2名 982 1 202109
2020年度
研究課題
研究者(申請時の所属・肩書)
共同
研究者
助成金
(千円)
研究期間
(年)
研究報告書
木の葉と食の民俗文化
岩城 こよみ(大阪産業大学人間環境学部・非常勤講師)
996 1 202001
チベット牧畜民の伝統食アーカイブ—青海チベット、ツェコ県の調査にもとづいて
海老原 志穂(東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所・フェロー)
1名 1000 1 202002
うつわから探る、乾燥地における水分摂取の比較研究―水の貯蔵容器とコーヒー飲料容器に注目して―
遠藤 仁(秋田大学大学院国際資源学研究科・客員研究員/人間文化研究機構総合人間文化研究推進センター)
923 1 202003
食を通じたマレー人、華人、インド人の融合の可能性を探る―マレーシアにおける三大民族集団の狭間に生きるプラナカン・インディアンの食卓から
柏 美紀(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科・博士課程前期)
1000 2
忌避される味の嗜好―なぜラオス山岳部の少数民族集団は野生植物を食べるのか―
木部 未帆子(東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻・博士後期課程)
850 2 202005
フィリピンのアルコール飲用文化に関する社会学的研究:飲酒規制下におけるココナッツ酒ランバノッグの生き残りに着目して
瀬名波 栄志(京都大学アジア・アフリカ地域研究科・博士前期課程)
990 1 202006
情報を食べる消費者:エシカル消費の観点からの食文化論
竹田 麻里(東京大学大学院農学生命科学研究科・助教)
830 1 202007
タンザニアの食文化における木炭の利用と料理のおいしさとの関係
多良 竜太郎(京都大学アジア・アフリカ地域研究科・博士課程)
828 1 202008
チベット文化圏における大麦食の古層―現代の民族語彙と古代の記録から―
西田 愛(神戸市外国語大学 外国学研究所・客員研究員)
1000 2
武家儀礼における地域性 16世紀から17世紀を中心に
湯沢 丈(東京大学大学院 人文社会系研究科・博士課程)
1名 1000 2 202009
2019年度
研究課題
研究者(申請時の所属・肩書)
共同
研究者
助成金
(千円)
研究報告書
ブータンのトウガラシ利用に関する民族誌的研究:野菜と香辛料の区別を超えて
浅井 薰(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・博士課程)
912 201901
1920年代フランスを例としたガストロノミー、リージョナリズム、ツーリズムの影響関係の研究
梶谷 彩子(お茶の水女子大学 アカデミック・アシスタント)
1000 201903
カリブ海の旧英国植民地、モスキート海岸の食文化
高木 仁(国立民族学博物館・外来研究員)
980 201904
コーヒーの果肉・果皮をめぐる新たな食文化の創造過程―コスタリカ中央高地における廃棄物活用運動を事例に―
武田 淳(公立大学法人静岡文化芸術大学文化政策学部・講師)
900 201905
近代における日本産温州蜜柑の海外輸出―日本の「不吉な果物」はいかに北半球で食文化を形成したのか?―
豊田 紘子(筑波大学人文社会科学研究科 歴史・人類学専攻・博士課程)
930 201906
19世紀後半における帝政ロシアへのインド茶の流通―中央ユーラシア地域の茶史の視点から―
山内 瑞貴(大阪大学大学院文学研究科 文化形態論専攻・博士課程)
1000 201907
2018年度
研究課題
研究者(2019年4月現在の所属・肩書)
共同
研究者
助成金
(千円)
研究報告書
戦前期における新たな食文化の定着過程についての基礎的研究 ―西洋菓子を事例に―
五十嵐 千尋(一橋大学大学院経済学研究科・博士後期課程)
925 201801
中国料理をめぐるナショナリズムの比較文化史研究
岩間 一弘(慶應義塾大学文学部・教授)
1名 925 201802
宮崎県椎葉村における食文化の変容:
ニホンミツバチの蜜と農作物との関連性をめぐる人類学的考察

合原 織部(京都大学人間・環境学研究科・博士後期課程)
877 201803
フィリピンとインドネシアから見た東南アジアにおける伝統的なスイギュウ乳製品に関する食文化史的研究
辻 貴志(佐賀大学大学院農学研究科・特定研究員)
2名 925 201804
フランス近代美食文化成立に関する思想史的研究
橋本 周子(滋賀県立大学人間文化学部・講師)
925 201805
イタリアにおけるワインの生産・流通・消費に関する人類学的研究―ナショナリズムによって形成される食文化―
深谷 拓未(京都大学大学院人間・環境学研究科・修士課程)
815 201806
醤油醸造用木桶の使用実態に関する全国調査
福留 奈美(東京聖栄大学食品学科・准教授)
925 201807
縄文時代,真脇遺跡ではイルカを食べていたのか!?―土器脂質分析による日本列島における海棲ほ乳類利用の評価―
宮田 佳樹(東京大学 総合研究博物館・特任研究員)
3名 925 201808

★印は、2021年9月掲載

2017年度
研究課題
研究者(2019年4月現在の所属・肩書)
共同
研究者
助成金
(千円)
研究報告書
西アフリカ地域における食文化と主食消費の変容に関する定量的研究-セネガル共和国サンルイ市における摂食量調査による接近―
氏家 清和(筑波大学生命環境系・准教授)
1名 941 201701
中世南インド料理の再現―サンスクリット語料理書『料理の鏡』を中心に―
加納 和雄(駒澤大学・准教授)
3名 912 201702
日本の中華料理の形成と展開についての実証的研究
川口 幸大(東北大学大学院文学研究科・准教授)
658 201703
タイ東北地方における生魚料理「コイプラー」の食習慣をめぐる人類学的研究
斎藤 俊介(首都大学東京大学院人文科学研究科・博士課程)
884 201704
人の国際移動時代におけるマレーシア華人の食文化の現地化と変容をめぐる人類学的研究
櫻田 涼子(育英短期大学現代コミュニケーション学科・准教授)
846 201705
国産バナナの食文化における可能性―「バナナと日本人」から「日本人のバナナ」へ
佐藤 靖明(大阪産業大学デザイン工学部環境理工学科・准教授)
924 201706
現代アフリカの多民族農村における民族ごとに受け継がれる食文化に関する地域研究
原 将也(立正大学地球環境科学部地理学科・助教) 
894 201707
野生獣肉の広域供給体制構築上の課題―ジビエを食する文化の醸成を目指して―
東口 阿希子(岡山大学大学院環境生命科学研究科・助教(特任))
941 201708
2016年度
研究課題
研究者(2018年4月現在の所属・肩書)
共同
研究者
助成金
(千円)
研究報告書
和食における料理の盛り付けの数値化と分類に関する食文化研究
伊藤 有紀(東京家政学院大学 現代生活学部 現代家政学科 助教)
1名 970 201601
食文化と食体験の拮抗を探るためのオノマトぺ分析:米菓の食感認知のずれ
宇野 良子(東京農工大学大学院工学研究院言語文化科学部門・准教授)
1名 800 201602
共食と孤食―食行動とその変容に関するフィールド栄養学
木村 友美(大阪大学大学院 人間科学研究科 人間科学専攻 グローバル共生学講座・助教)
730 201603
黄表紙の中の"擬人化"される食物―庶民生活との位相をめぐって
畑 有紀(名古屋大学大学院国際言語文化研究科・学術研究員)
998 201604
チーズをめぐる食の経済に関する人類学的研究:ペルーの都市消費者と山村生産者の関係から
古川 勇気(山梨大学等・非常勤講師)
870 201605
モンゴル国における食文化変容―韓国食と日本食の受容に関する比較研究
堀田 あゆみ(関西学院大学先端社会研究所・客員研究員)
1名 1000 201606
動物を要する儀礼及び生業を対象とした民俗学的研究―肉食にまつわる日常食と儀礼食の変容:琉球諸島における事例を中心に
宮平 盛晃(沖縄国際大学・非常勤講師)
970 201607
江戸割烹八百善を取り巻く歴史と文化について
依田 徹(公益財団法人遠山記念館・学芸員)
2名 662 201608

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研究助成に関するお問い合わせ

【お問い合わせ先】
asb_jyosei@asv.ajinomoto.com