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モンゴル乳製品調査
1996.7-8

牧民のおもてなし

今回の旅の目的は、モンゴル国から内モンゴルにかけての食文化調査です。
モンゴルの首都ウランバートルに到着すると、そこから車で出発して牧民のゲルを訪問しますが、あらかじめ連絡を取っているわけではありません。
突然の見知らぬ人の立ち寄りを平然と受け止めてもてなすのが彼らの当たり前の流儀です。
彼らはまずアイラグ(馬乳酒)でもてなします。
馬乳酒はさらさらした感じのする、白いどぶろくです。
アルコールは1〜2.5%ほどしかありません。
モンゴルでは、赤ん坊や小さな子どもにも飲ませていて、酒というより一種の薬および栄養源と考えられている飲み物です。
この馬乳酒に続いて、乳製品の盛り合わせが出されます。
そこにはウルムなるものや、アーロールと呼ばれる酸っぱくて堅いチーズ、エーズギーと呼ばれる赤茶けたスポンジ状のチーズなど様々な乳製品が並んでいます。