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著作・資料

食の文化フォーラム 食のことば
刊行年月 | 1983年11月 |
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著者名 | 柴田武・石毛直道 |
刊行社名 | (株)ドメス出版 |
「食の文化フォーラム」シリーズの一冊目となる『食のことば』は,「食」に関係する語彙を言語学的観点から分析する学際的な研究活動の成果。
3回にわたる「食のターミノロジー」に関する食の文化フォーラムの全記録を編集したものに加え,座談会も収録されている。
本人による説明
文化や社会の基礎をつくりあげた食を総合的に考えるためには学際的な討論の場が必要であり,食文化研究の基礎をつくりあげるにあたっては日本文化という枠内にとどまらず,世界を視野に入れる必要がある。
当時はわたしは京都大学人文科学研究所の助手で,給料が安く,また飲み助なので京都の安飲み屋の何軒かにツケがあった。
そのような場を提供してくれたのが味の素株式会社と財団法人味の素食の文化センターである。
1982年にはじまり,現在も継続されている「食の文化フォーラム」は,多分野の研究者が集まって研究集会をひらき,毎年その記録を出版している。
1982~1998年度まで16回にわたる第一期ではわたしがコーディネーターをつとめた。
「食のことば」はその内容をまとめたものの一冊である。
このシンポジウムとフォーラムのシリーズがわが国における食文化の基礎をつくりあげてきたのである。

大食軒酩酊の食文化
雑誌『vesta』に連載の石毛直道コラム