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著作・資料

住居空間の人類学
刊行年月 | 1971年3月 |
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著者名 | 石毛直道 |
刊行社名 | 名鹿島出版会 |
物質文化の研究は,人類学の主流から姿を消してしまい,目に見えて理解されるものだけに安易にとりあつかわれ,理論が確立しないまま個別的知識の段階にとどまってしまっている。
しかし,人間の使用するものは,単なる物体ではなく社会や文化が投影されているし,逆に社会や文化をものが規定する。
ものは意味をになっている。
わたしは,しばらく衣食住などの物質文化についての比較研究を試みることによって,ものと人間のかかわりあいに関するわたしなりのかんがえを組みたててみたいと思う。
本書はそのような作業で,最初にまとめたもので,「人間にとって住居はどのような意味をもつのか?」という普遍的な問題を含む住居論である(著者あとがきより)。
本人による説明
人間の使用するものは単なる物体ではなく意味をになっている。
衣食住などの物質文化についての比較研究を試みることによって,ものと人間の関わり合いに関する考えを組み立ててみたいという思いからまとめたもので,「人間にとって住居はどのような意味をもつのか?」という普遍的な問題を含む住居論である。

大食軒酩酊の食文化
雑誌『vesta』に連載の石毛直道コラム