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- 店名:百川楼
- 立地:日本橋 浮世小路
- 役名:浮世伊之助
- 名題:昇鯉瀧白簱
- 役者:八代目市川団十郎
- 絵師:豊国三代・広重初代
- 改印:「子七」「福」「村松」(嘉永5年10月)
- 刊行年月:嘉永5年10月
解説
会席料理屋「百川楼」のあった日本橋の「浮世小路」に「浮世伊之助」を見立てる。「百川」は、「卓袱料理」で知られる。卓袱台は食台のことで、その上に大皿に盛った料理を並べ、各自が取り分けて食べる形式で、長崎に伝わる中国料理と江戸前料理が融合したもの。狂言名題にある『昇鯉瀧白簱』の「鯉」は、団十郎ゆかりの模様であるが、大皿に盛った「鯉の姿煮」も掛けている。なお、改印は「子七 」で、篆書の「七」だが、当時の絵双紙掛名主えぞうし かかりなぬしが、「十」と間違えて使用したものと思われる。嘉永5年の錦絵版行事情を広く調査した結果、「10月の版行」と判断した。
管理No.:306
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