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今世斗計十二時 巳ノ刻
- 絵師:二代目歌川国貞
- 落款:五渡亭国貞画
- 時代:天保年間(極印)
- 判・種類:大判浮世絵
- 版元:浜松屋幸助
解説
巳ノ刻は現在の午前十時頃。十二枚組の揃物の一枚で、斗計は時計の意。詞書に「六蔵亭宝馬 身じまひの巳の時ごろは紅頬をだにさゝぬ芸者に口のかゝれる」とある。起きたばかりの芸妓が、手拭いを肩にかけ、身支度をするため鏡を前に房楊枝で歯を磨いている。鏡の横に置かれた小箱は歯磨き粉、手前にある耳だらいには口すすぎや手洗いに用いる水が張られている。左上の駒絵には「日の四ツ時」とあり、外で朝から商売の準備をする様子。「漬物品々 金山寺ひしほ」とあり、金山寺味噌売りの行商人で、菜漬、浅漬け、沢庵漬けなども売り物としていた。ひしほは、なめ味噌(副食用の味噌)のこと。金山寺味噌は、中国から僧侶が伝えたといわれ、和歌山などで製造されるなめ味噌の一種である。
執筆者:宮本祐規子
執筆年:令和2(2020)年
管理No.:154
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- 金山寺ひしお