公共財団法人 味の素食の文化センター

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双筆五十三次 平塚

  • 絵師:三代目歌川豊国画、歌川広重
  • 落款:豊国画/広重画
  • 時代:嘉永七年[安政元年](極印)
  • 判・種類:大判錦絵
  • 版元:丸屋九四郎「丸久」、彫師「彫竹」

解説

双筆とあるのは豊国・広重の合作の意。豊国描くは平塚の旅籠の一齣。仲居と小女によって二人分の膳と飯櫃が運ばれている。忙しいのか、膳は仲居が旅人にそのまま差し出せるように持ち運ばれている。箸の側に飯椀と汁椀、真ん中の小皿は香の物、平椀は煮物であろう。魚が一尾付いているところからみて夕餉の一汁三菜か。上段の平塚の風景「馬入川舟渡」は広重の作。相模川の下流にあたる馬入川は、防衛上幕府によって橋を架けることが禁じられ、明治まで舟で川を渡っていた。

執筆者:宮本祐規子

執筆年:令和2(2020)年

管理No.:152

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