公共財団法人 味の素食の文化センター

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二十四好今様美人にぢうしこうたうじのはなもの 甘い物好 

  • 絵師:三代目歌川豊国
  • 落款:七十九歳豊国筆
  • 時代:文久3年12月(極印)
  • 判・種類:大判錦絵
  • 版元:加賀屋吉右衛門 「両国かゝや」、彫師「彫巳の」

解説

『二十四孝』の「孝」を「好」にもじった美人画揃物の一。三味線の稽古の合間であろうか、両手に菓子を持ち口へと運ぶ女性の姿が描かれる。手前にはお茶と数種の菓子が盛られている。詳細は不明だが、色合いや花や葉をかたどった形などを考えるに、州浜や砂糖菓子の有平糖、打菓子を思わせる。左上の駒絵は隅田了古によるもので、笹かごに入った桜餅が描かれる(「本家/さくらもち/大こくや」)。大黒屋は未詳だが、桜の名所向嶋堤にあった店か。詞書「甘い物好 あまいくちはけついのせられてくらひこんだるさくらもち 了古」。

執筆者:宮本祐規子

執筆年:令和2(2020)年

管理No.:151

関連タグ:
菓子・餅
桜餅