公共財団法人 味の素食の文化センター

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東京名所三十六戯撰 数寄屋河岸

  • 絵師:昇斎一景しょうさい いっけい
  • 落款:昇斎一景筆
  • 時代:明治5年(極印)
  • 判・種類:大判錦絵
  • 版元:萬屋孫兵衛「板元/日本ばし通り一/萬孫」

解説

錦絵揃物「東京名所三十六戯撰」のうち、「数寄屋河岸」。江戸城外堀に面した数寄屋河岸(中央区銀座五丁目)に建つ洋館造りの西洋料理屋の一齣であろう。絨毯の上に据えられた丸テーブルの卓上には、ワイングラスやフォークなどが確認でき、洋風な宴の様子。洋装をした男達であったが、シャンパンの栓を抜いたら顔を目がけて飛んでしまうなど、慣れない食事光景を描いて滑稽。昇斎、始めは景昇斎とも号し、滑稽味を帯びた明治風俗画を描くに巧みであった。

執筆者:宮本祐規子

執筆年:令和2(2020)年

管理No.:146

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