公共財団法人 味の素食の文化センター

※画像はマウススクロールまたはピンチ操作で拡大・縮小ができます。

シェア

やつしけんじ 雨夜のしな定

  • 絵師:歌川豊国(三世)
  • 落款:豊國画(年玉枠)
  • 時代:卯九、改(安政2年9月改)
  • 判・種類:大判 錦絵 三枚続
  • 版元:(蔦屋吉蔵)

解説

(やつ)し源氏と題した揃物の一図であろう。錦絵のジャンルとしては源氏絵。右に立つ男性は光源氏に相当する光氏(みつうじ)だが、室のしつらえは遊郭。右図の獅噛(しがみ)火鉢では両手鍋を片寄せて茶を焙じているところ。左図の台の物は大皿と塗物の箱と深鉢に料理(内容ははっきりしない)があり、この女性は手前のお櫃から黒塗りの杓子でよそった飯を食べているところ。中図の美人二人は食事の後らしく爪楊子を使っている。
彫師「彫庄治」(津下庄治)

執筆者:木村八重子

執筆年:平成9(1997)

管理No.:091

関連タグ:
料理・調理・料理屋・食事・宴会
卓袱(しっぽく)