公共財団法人 味の素食の文化センター

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下野足利辺高機之図 (栃木県 下野)

  • 画工:安藤徳兵ヱ(大鋸町四番地)
  • 落款:なし
  • 時代:明治時代
  • 版:木版
  • 種類:錦絵
  • 版元:大倉孫兵衛ヱ(出版人 日本橋通一丁目十九番地)

翻刻(絵に書かれた説明文):

当国足利あしかが又は上州桐生きりふ辺にて、高はたを以て繻子しゆす純子どんす等のをび地を織出す。図の如く一人高きところにありて、あやをとり種々いろいろの模様を織いだす。そのわざ精妙なり。又当処より織出す絹は地たひらにして美麗也。之を足利絹と云て名産とす。

*繻子...しゅす。絹織物の一種。織物の表面に縦糸(経)だけか、横糸(緯)だけを浮かせたもので、表面はつやがありなめらか。
*純子...緞子(どんす)。繻子を基本とした紋織物で、機織前にあらかじめ染色した糸を用いて織り上げる「先染め」の織物の意。
*綾をとり...地に斜交した織文(交錯などしている文様)を織り出すこと。
*足利絹...古くから農家の副業として絹や木綿の織物がつくられていたが、宝永年間(1704~1711)に西陣から高機が導入され、模様のある絹が織れるようになって多品種の生産がみられた。

翻刻/解説者:山本和明( 国文学研究資料館・教授 )

翻刻年:令和5年(2024)

管理No.:515

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