公共財団法人 味の素食の文化センター

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大日本物産図会、対馬国海鼠製之図

  • 絵師:安藤徳兵衛(3代目歌川広重)
  • 落款:なし。枠外に「画工 大鋸町四番地 安藤徳兵ヱ」とある。
  • 時代:明治年間、未詳。
  • 判・種類:大判錦絵
  • 版元:日本橋通一丁目 大倉孫兵衛

解説

海鼠(なまこ)の腸を取り去り、ゆでて干した保存食「いりこ」(煎海鼠・熬海鼠)を製造しているところ。対馬国の産業として紹介されている。いりこは、調理の際に再び水煮して軟らかくして食した。古来より珍重されていた食物であり、特に江戸時代中期以降は、対清(当時の中国)輸出の主要品目であった。人参のように強壮の効果があるとされていた。

執筆者:山下則子

執筆年:平成30年(2018)

管理No.:098

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