第2部食育・学校給食の課題と今後の方向性について 学校給食の課題

2014年03月03日(月)

講師: 江原 絢子

REPORT

江原 絢子 氏

「和食」文化の保護・継承 国民会議副会長、東京家政学院大学名誉教授

 

23.jpg

 私は学校給食の課題を4つほど挙げます。

 まずは「献立の組み合わせ」に関する課題。昨年度のある学校の連続した日の献立例を見ると、子供たちにとって、それぞれにはおいしくて、栄養もあるのですが、食事がどんな構成であるのかを子ども自身が習得できるか疑問があります。献立についてもう少し考える必要があると思うのですが、栄養士さんだけを責められない部分があります。栄養士や管理栄養士のカリキュラムの中に、食文化的な内容を学ぶ部分が全くと言っていいほどありません。高等学校や中学校の家庭科の中の調理で少し経験したぐらいではなかなか定着しないので、献立を立てる立場の人たち向けに、栄養だけでなく食文化も考慮したカリキュラムをつくらなければならないと思います。

 また「牛乳の位置づけ」も、みんなで考えていくべき問題であろうと思います。一方で、牛乳に関する科学的な研究も進んでおり、例えば、運動後の疲労の軽減であるとか、筋肉の増強などの効果も注目されていますので、子供たちにいつ与えるのが効果的であるのかということについても検討すべきでしょう。

 「食器」の課題も大きいと思います。調査によると、持ちやすさや形状も材質だけではなく課題でしょう。

 最後に「給食の時間」ですが、箸を使って、作法を学びながら、きちんと食事をするために現在の時間は十分かどうか。食事の実質時間は十分ではないと思います。実際に食べている時間が非常に短くなっているという声も聞いておりますので、良い食習慣を身に付けるという学校給食の教育方針を実現するためにもこのあたりも大きな課題になるだろうと思います。

 
14-1.jpg
14-2.jpg
14-3.jpg
14-4.jpg