第30回 食を通してメキシコを知ろう―世界無形文化遺産の伝統料理

2012年07月28日(土) 14:00 ~ 16:00

講師: メキシコ大使館 アーロン・ベラ氏・カレン・ゴンサレス氏、メキシコ料理店「テピート」滝沢久美・オロアルテ氏

締め切り締め切りました
参加費用無料
会  場食の文化ライブラリー講義室 港区高輪3-13-65 味の素グループ高輪研修センター1F

 

今トウモロコシなど多くの穀物・野菜の原産地としても知られているメキシコ。長い歴史に育まれ、今なお受け継がれている伝統料理は、2010年11月に、ユネスコ世界無形文化遺産に登録され、世界の大きな注目を集めています。その特徴とはどのようなものなのでしょうか。家庭での日常の食事やテキーラなど、魅力的なメキシコの食文化をご紹介するとともに、世界無形文化遺産への申請経緯や登録後の活動、日本におけるメキシコ料理の展開についてもご講演いただきます。

REPORT

第30回 食の文化ライブラリー公開講座
「食を通してメキシコを知ろう―世界無形文化遺産の料理」開催レポート

 
30_01.jpeg
みなさん、メキシコ料理というと、どんなイメージをお持ちでしょうか。 
トルティージャ、アボカド・ディップ、タコス、酒ならテキーラ?・・・聞いたことはあってもあまりなじみがないかもしれません。 
でも、2010年に「フランス美食術」「地中海料理」とならんで、ユネスコ無形文化遺産に登録されたのが「メキシコ伝統料理」なのです。 
 
財団法人 味の素食の文化センターは、7月28日、味の素グループ高輪研修センターにおいて、メキシコ大使館商務部のアーロン・ベラ氏とカレン・ゴンサレス氏、メキシコレストラン「テピート」の滝沢久美・オロアルテ氏の3名を招き、公開講座「食を通してメキシコを知ろう―世界無形文化遺産の料理」を開催しました。 30度を越す猛暑にもかかわらず、メキシコ料理への関心は高く、68名の方が参加されました。 
 
30_02.jpeg
猛暑の中、68名もの方が参加されました。
 
講座では、メキシコ大使館商務部より、歴史や経済面の基本情報に続き、今回のメインテーマである無形文化遺産登録までの取り組みや、なぜメキシコ料理が評価されたのかを中心にお話いただきました。 
評価ポイントは、メキシコ料理における聖なる3種の食材(トウモロコシ、マメ、トウガラシ)をベースにつくられる調理方法が口承により代々伝えられ、人々の生活の一部になっていること。 
トウモロコシを例にとると、蒸す、焼く、煮る、揚げるなど、現在でもメキシコ人の祖先である原住民族と同じ製法で調理されているそうです。また、トルティージャをつくるための古典的な器具はほぼどこの家庭にもあるとのこと。 
 

30_03.jpeg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
今日のメキシコのトウモロコシ料理も、
祖先の原住民族と同じ製法
 
 
 

30_04.jpeg

トルティージャを作るためのトルティジェリア(左)と、石臼のモルカヘテ(右)はどこの家庭にもある
 
 
 
 
 
 
 
メキシコ人の夫をもつ滝沢氏は、下北沢のレストランでメキシコのお袋の味を提供しています。滝沢氏は実際にレストランで使用するさまざまな種類の乾燥並びに調理したトウガラシを持参されました。参加者はトウガラシの大きさや形、色、香りの違いを目の当たりにし、バラエティに富んだトウガラシがメキシコ料理の味づくりに重要な役割を果たしていることを知ることができました。
 

30_05.jpeg

種類が違うと香りも異なるトウガラシ
 
 
 
 
 
 
 
最後の30分は、メキシコの食習慣やサボテンの栄養機能、食品産業の展開等について活発な質疑応答が繰り広げられました。 
 
30_06.jpeg
左から、カレン・ゴンザレス氏、アーロン・ベラ氏、滝沢久美氏。
講義も質疑応答もすべて日本語