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流行浮世の写寫絵

  • 絵 師:歌川広重(三世)
  • 刊行年:慶応3年(1867)

〔見物の言葉、右〕「あいつらあミんなのぼってすへハとうするきだ 「いめへましいな づんゝとのぼりやがる どうするきた 「あれミやァぜにが一度いちときにさがりやかる 「アレすんゝのほるよそれだがうへのほふからさがらせるとさ 〔見物の言葉、中〕「おやゝごらんなさいよ てんへのぼるとさばからしい 「これからべんゝすからせますとさ おもしいゝ 〔見物の言葉、左〕「アレごらんよ おっかさん おこめがあんなにたかくあがったよ 〔写絵の言葉〕〔俵〕「わたしハこのうへあかりよふハないから、どりやそろそろさがりませう」〔酒(剣菱〕「すんゝのほれ」 油、炭「いそいでのぼれ まけづにのぼれ」 糸、みそせうゆ、材木、紙「なんでもかまハずてんへのぼれ」 かん物、〔反物〕「あとかつかへる ずんゝのほる」 さとう、〔菓子〕、荒物、しほ「てんへのぼれさっさとのほれ」 茶、下駄るい、〔かつおぶし〕「てんへのほるつんつんのほる」 薬種「こゝらでちょっとやすみていが やすんてハおいこされる たからづんづんのぼれてんへのほれ」 魚、湯「いままてのほらずにいたか もうがまんができへんゝのぼれ」 すし天ふら、〔煙管もち〕、小間もの、漬〔物〕、料理、〔豆腐〕、〔包み〕、〔八百屋〕「てんへのぼれいそいでのぼれ みんなおをいこせ」手遊、相切「わたくし共ハ みなさんのよふにハあかれませんから づんづんさかります」 文久「しづかにやらかせ そろゝのぼれ」「アイたたた」〔福助〕「口上 東西東西たんゝとのぼちつめみれバ これより一度にさがられまァす」▲物価高騰を諷したもの▲写絵は幻燈風に絵を写す娯楽で、像を動かしてみせる見世物。

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