Kawara-ban

November, 2017

わたしたちが、見たり、聞いたり、食べたことを紹介します。

クルド料理(東京都北区「メソポタミア」)

ニュースで最近よく耳にするクルドですが、どんな食べ物があるのでしょう?―そこで都内のレストランへ行ってみました。写真はナスのひき肉詰め(バルジャネビイチ)をメインにサラダとピラフが添えられたプレート。オプションでひき肉団子とヨーグルト・スープも注文。辛くなくて、食べやすい味です。(Facebook11/14の記事も合わせてご覧下さい)

今月のおすすめ本!

新旧図書の中からスタッフが「これぞ!」というオススメを毎回ご紹介します。
ライブラリー館内では、ポップとともに月替わりで展示中。

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<新刊図書から>

ヘザー・アーント・アンダーソン著『トウガラシの歴史』原書房「食」の図書館シリーズ)2017年8月刊行

真っ赤が色鮮やかなトウガラシ。これほど短期間に世界の人々の料理に広く取り入れられた食材はないかもしれません。数千年にわたるメソアメリカでの栽培、コロンブスによる発見、多くのコロンブス交換の対象としてヨーロッパへ、そして幅広い食材として世界へ伝播。コロンブスも食材と思わなかった激辛食材が、なぜ、これほどまでに人類の食材として取り入れられたのか。これから寒くなる季節です。トウガラシの効いたお好みの料理で汗を流すのもいいかもしれません。

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<新刊図書から>

岩村暢子著『残念和食にもワケがある―写真で見る日本の食卓の今』中央公論新社 2017年10月刊行

vesta107号から連載中の岩村暢子氏の新刊本をご紹介。世界でも注目されている和食ですが、約20年の調査を通して、家庭での和食の実態がどう変化しているかを記したのがこの本です。私たちの日々の食卓を考えても、料理そのものだけでなく、食生活のスタイルそのものがかなり変わってきていると実感できるでしょう。本書は豊富な写真とインタビューをもとに、変化の背景を分析しており、作り手側の考えや都合だけでなく、食べ手の実情も反映されたリアルな家庭の食卓を見ることができます。

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<江戸の料理本の入門書として>

『原典 現代語訳 日本料理秘伝集成』同朋舎 1985年刊行

「江戸時代の料理の本を読みたい、でも草書や漢文で書かれた古文書はちょっと...」という方に便利な書籍を紹介します。このシリーズは現代仮名遣いに直した原文・現代語訳(挿絵も収録)・解説の3段組の構成になっていて現代語訳だけをよむことも、原文と照らし合わせて読むこともできるようになっています。しかも巻頭には20ページ強にわたって当時のレシピをプロの料理人が再現した料理の美しいカラー写真がのっている楽しい本です。解説・監修も奥村彪生、原田信男、松下幸子、熊倉功夫、平野雅章...と信頼できる人ばかり。江戸時代の食のエッセンスに触れたいと思う人にとって親切で興味をさらにもたせてくれる素晴らしいシリーズです。