Kawara-ban

June, 2017

わたしたちが、見たり、聞いたり、食べたことを紹介します。

「いぎす」の味噌漬(奄美大島)

海藻のキリンサイを煮固めて味噌漬けにしたもの。コンニャクのような触感で、一口食べると磯の香りが口いっぱいに広がります。酒粕を加えた味噌のお味もしっかりしていて、お酒が飲みたくなります。vesta 107号特集『海の野菜を食べる ―海藻の食文化―』では、この「いぎす」をはじめ、日本や世界で食べられているさまざまな海藻が登場します。発売は7月10日、お楽しみに!

今月のおすすめ本!

新旧図書の中からスタッフが「これぞ!」というオススメを毎回ご紹介します。
ライブラリー館内では、ポップとともに月替わりで展示中。

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<新刊図書から>

マーサ・ジェイ(著)、服部千佳子(訳)『タマネギとニンニクの歴史』原書房 2017年4月刊行

食の図書館のシリーズの一つ 『タマネギとニンニクの歴史』です。これらは、決して料理の主役ではない、しかし、絶大なる存在感がある脇役です。コムギやイネなどより先に栽培が始められたといわれ、人類との関係はとても深そうです。本書では、古代メソポタミアから現代まで、人々の暮らしや戦争、健康、あるいは魔術など、様々な関わりでタマネギとニンニクとの係りの歴史が綴られています。ドラキュラも撃退する秘密のパワーは?など、驚きの逸話も紹介されています。

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<新刊図書から>

塚原直樹(著)『本当に美味しいカラス料理の本』SPP出版 2017年4月刊行

世の中には「食べられるだろうけど、食材として考えたこともない」ものがたくさんあると思います。そんな中で、ある種衝撃的!なのがカラスの研究者、塚原直樹氏による『本当に美味しいカラス料理の本』。日本各地で増えすぎたカラスの駆除に試行錯誤している昨今、カラスをむしろ食資源として活用したらどうか、というのがこの本です。レシピは焼き鳥、麻婆豆腐、コンフィなど多彩。それぞれの料理に調理のポイントやコメントがあり、ミートパイは「カラス肉がコクを出しています。しっかりとした重い赤ワインとのマリアージュを楽しんでください」とのこと。カラスと人間の関係を見直す上でも興味深い1冊です。

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<新刊図書から>

島村菜津(著)、合田泰子(著)、北嶋裕(著)、塚原正章(監)『ジョージアのクヴェヴリワインと食文化』誠文堂新光社 2017年4月刊行

2013年、和食とキムジャンのほか、もう一つユネスコの無形文化遺産に登録されたのが、ジョージア(旧称グルジア)のクヴェヴリワインの製法です。 『ジョージアのクヴェヴリワインと食文化』では、ジョージア各地のワインやその製造についてはもちろん、食文化も豊富な写真とともに解説しています。読むと、ジョージアに行きたくなりますよ!