Vesta 44号「食と人生」作品コンクール

2001.10.05

責任編集 井上 忠司(甲南女子大学教授)

 

表紙画:奥山民枝
食は人生を映す鏡である。食という日常的な営みが、かえって人生の機微にふれるのであろう。
ある時は、私たちの生きた時代の相を浮かび上がらせ、ライフステージを照らし出す。またある時は、人間関係の織りなす色模様をも浮き出させ、人間性の深層までもにじませるのである。
「味の素食の文化センター」は、創立10周年の記念事業のひとつとして「『食と人生』作品コンクール」を行なった。本号は、エッセイ・食事記録・ホームページの三つの部門にわたる応募作品の講評をとおして、食の文化を物語り、記録することの意味を問いなおす試みである。「巻頭のことば」(井上 忠司)より
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味の素食の文化センター
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特集 「食と人生」作品コンクール

 

特別寄稿エッセイ「中国の食習俗に憶う』  中山時子 
座談会 「食と人生」作品コンクールをめぐって
  井上忠司・熊倉功夫・増成隆士・森枝隆士 
記録部門入選作品の紹介
 最優秀作品 明治・大正・昭和にわたる 金銭出入り帳  土方紀代子
 優秀作品 新潟県における旧家の記録 本間家の正月行事  名倉秀子
 優秀作品 珍しい新食品の記録 私の食べた輸入食品  新谷一道
 優秀作品 飢餓からの脱却に奔走した日々 ある栄養士の栄養改善事業の記録  葛木みどり
 優秀作品 視覚障害者団体への料理教室 味好会(みよしかい)の活動記録  澤村宏子
 優秀作品 愛情のあかしの写真記録  家族の弁当一年分  伊達清江
 優秀作品 子供向け料理教室  ひろ・こどもの台所  内藤寛子
 優秀作品 食をとおした家族史  わが家の食事記録  田中静子
 優秀作品 食をめぐる家族の交流  うちのお出かけ伝言メモ  荒木喜美子
 優秀作品  四十年前の雛祭りの情景  食卓に映る心の豊かさ  寺田高久
 優秀作品 「学校給食の戦後史」の中から  写真にみる戦後の学校給食  喜島健夫
聞き書き 「しっかり食べて九十年」  富岡二子
記録部門の講評  熊倉功夫
エッセイ部門の講評  井上忠司
食文化有識者に聞く― 私の好きなこの一冊・エッセイを中心に  「ヴェスタ」編集部
 
〔レギュラー〕
 食からみた日本史 近世の食 「異人への饗応」(最終回)  原田信男
 カラー企画  世界の食の情景1 インド  解説:小磯 学/写真:大村次郷
 茶・コーヒー・酒…日本文化における飲み物  石毛直道
 エッセイ  「からだが覚えていたおふくろの味」  舛重正一
 野生食を訪ねて・1 木の実あれこれ―クリを中心に―  小山修三・佐藤洋一郎・岡野洋子
 中国食文化事情 豆腐の利用  賈 惠萱
 ヨーロッパ食文化研究のために⑨ デービット・バートン著『ラーッジュの食卓』  カタジーナ・チフィエルトカ
 取材 食の学習現場から―タネまきから食卓まで・鯉淵学園―  草野美保
 追悼 平田萬里遠氏を偲んで  松下幸子
 文献紹介 戸田博愛著『食文化の形成と農業』  中嶋康博