大食軒酩酊の食文化

vol.27

包丁式

酩酊先生の御座所のある大阪府茨木市に、西国二十二番札所の総持寺がある。この寺で、毎年の四月十八日に「山陰流包丁式」がおこなわれる。今年もそれを見物に出かけた。 山陰流の料理師範が、烏帽子、直垂 の平安時代の装束を身にまとい、右手に包丁、左手に真魚箸 をもって、雅楽の調べにあわせて、魚体にはいっ...続きを読む

石毛直道(いしげなおみち)

1937年生まれ、千葉県出身。京都大学文学部卒業、農学博士 専門領域は民族学。国立民族学博物館館長(1997~2003)をへて、現在国立民族学博物館名誉教授。食文化研究のパイオニア。70年代からフィールドワークのため世界80以上の国・地域を訪れる。著書『石毛直道 食の文化を語る』『食卓文明論』『魚醤とナレズシの研究』(共著)『麺の文化史』など多数。